子どものお口の健康を守るためには、日々の歯磨きだけでなく、歯科医院での定期検診も欠かせません。「何ヶ月ごとに行けばいいの?」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、子どもに適した歯科検診の頻度や検診で行う内容、予防の重要性について詳しく解説します。
目次
■子どもの歯科検診は「3~4ヶ月に1回」が目安
子どもの歯の健康状態は大人に比べて変化しやすく、むし歯の進行も早いと言われています。では、どのくらいの頻度で歯科医院に通うのが理想なのでしょうか。
◎3〜4ヶ月に1回が一般的な推奨ペース
多くの歯科医院では、3〜4ヶ月に1回の定期検診をすすめています。子どもの口腔内は成長とともに大きく変化し、むし歯や歯並びの乱れのリスクも高まるため、こまめなチェックが効果的です。
◎年齢や口腔環境に応じて調整する
乳歯が生え始める1歳頃から、小学校入学前後の時期までは特にむし歯リスクが高いため、月1〜2回の受診がすすめられるケースもあります。かかりつけの歯科医師と相談し、個別で適切なスケジュールを決めることが大切です。
■歯科検診ではどんなことをするの?
歯科検診では単に「むし歯があるかどうか」だけでなく、子どものお口全体の健康を守るためのさまざまな処置が行われています。
◎むし歯のチェックと歯磨き指導
最初に行われるのは、むし歯の有無や進行度のチェックです。あわせて、子どもの年齢や習慣に合わせた歯磨きの指導も行われ、保護者にもアドバイスを行う場合があります。
◎フッ素塗布やシーラントでむし歯予防
検診の際にはフッ素塗布や、むし歯になりやすい奥歯の溝を樹脂で埋めるシーラント処置も行われることがあります。これらの予防処置は、むし歯の発生を抑えるためにとても有効的です。
■歯科検診のメリットは「早期発見」と「予防習慣の定着」
むし歯で歯が痛いと感じる時には、すでにある程度まで進行していることがあります。むし歯になってからではなく、なる前に対処することが、子どもの歯を守るうえで重要な考え方です。
◎小さなむし歯を早期に見つけて対処
初期のむし歯は痛みがなく、家庭では気づきにくいことも多いです。歯科検診でのチェックにより、早期に治療を行うことで歯への負担や影響を軽減することができます。
◎「歯医者=怖くない場所」という印象づけ
幼い頃から歯科医院に慣れておくことで、「怖い」「痛い」というイメージがつきにくくなり、将来的にも自発的に通える子どもに育ちやすくなります。
■家庭でできる予防ケアも大切
歯科検診だけでなく、毎日の習慣もお口の健康には欠かせません。家庭でもできる予防ケアのポイントを紹介します。
◎仕上げ磨きを続けよう
小学校高学年あたりまでは、本人の磨き残しを補うために保護者の「仕上げ磨き」が重要です。夜寝る前だけでもしっかり保護者の方がサポートし、仕上げ磨きまで行うことを習慣にしましょう。
◎おやつや飲み物の見直しも有効
糖分の多いおやつやジュースを過度に食べることを控え、摂取のタイミングを決めることで、むし歯のリスクを下げることができます。水やお茶をこまめにとることもおすすめです。
【歯科検診は「予防の第一歩」】
子どもの歯科検診は、むし歯の治療だけでなく「むし歯にならない」ための予防に重点を置いた大切な習慣です。
定期的に歯科医院を訪れることで、早期発見・早期治療ができるだけでなく、歯科医師や歯科衛生士との信頼関係も築くことができます。お子さまの将来の健康な歯を守るためにも、歯科検診を生活の一部として取り入れていきましょう。