キシリトールガムって虫歯予防効果は?いつ食べればいいの?|幸田町の歯医者|わたなべ歯科

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キシリトールガムって虫歯予防効果は?いつ食べればいいの?


額田郡幸田町で36年間地域に根づいた医療を行っている「わたなべ歯科」の藤田です。

ガムのCMや店頭に並んでいる商品を見ると、「キシリトール配合」と大きく記載されているものをよく見かけると思います。

よく患者様より、

  • キシリトールガムって虫歯予防に効果あるの?
  • いつ食べればいいの?
  • 何回食べればいいの?
  • 選び方は?
  • キシリトールガムを噛めば歯磨きしなくていいの?

と聞かれることがあります。

今回はキシリトールガムと虫歯予防の関係性をお話していこうと思います。

キシリトールとは?

まずはキシリトールガムのお話の前に、「キシリトール」ってなに?

と言うところからご説明します。

キシリトールとは、果物や植物の中に含まれている天然の甘味料です。

私達が、ガムなどで口にするキシリトールは、白樺などの木々から採取された成分で作られています。

砂糖の75%のカロリーなので、ダイエットにも使えます!!

キシリトールの2つのむし歯予防効果は?

キシリトールは虫歯予防に使われます。

ただ、キシリトールを使っていればむし歯にならないわけではないので、ご注意下さい。

むし歯の原因にならない

お口の中にはどんなに気をつけていても、むし歯の原因となる細菌がいっぱいいます。

しかし、お口の中の細菌がキシリトールを摂取してもむし歯の原因となる「酸」を生成することが出来ません。

そのため、むし歯の原因となりません。

さらにキシリトールの甘みのおかげで、唾液の分泌が促進されます。

唾液によってお口の中の酸が中和されむし歯の進行を抑える働きもしてくれます。

むし歯の進行や発生を防ぐ

キシリトールには、甘味料では唯一、むし歯の原因となる「ミュータンス菌」の活動を弱める働きもあります。

また、キシリトールにはむし歯の原因となる歯垢(プラーク)を付きにくくしたり、剥がれやすくすることも知られています。

さらに、再石灰化も促してくれます。

キシリトールガムの効果的な食べ方

せっかくキシリトールガムを購入しても、間違った食べ方をしてしまうと意味がありません。

キシリトールの効果的な食べ方をご説明します。

1日3回毎食後

いくらキシリトールガムを食べても、お口の中に食べかすがいっぱいの状態では意味がありません。

食後に歯磨きを行ってお口の中が清潔な状態になってから噛んで下さい。

理想は1日3回毎食後に歯磨きをして、その後キシリトールガムを噛むことをおすすめします。

5分間唾液をためておく

ガムを噛んだり、甘いものを食べると唾液の分泌すが促進されます。

ここがポイントです!

唾液の中にキシリトールが溶け出しているので、すぐに飲み込むのではなく意識的に5分程度お口の中に唾液をためて頂き、お口の中に行き渡らせて下さい。

3ヶ月以上継続

キシリトールは長時間接種することによって効果が期待できるので、最低でも3ヶ月は継続して接種するようにして下さい。

また、3ヶ月たってキシリトールの摂取をやめてしまうとせっかく減ったミュータンス菌が増え始めてしまうので、継続的に接種することをおすすめします。

キシリトールガムの選び方

キシリトールが入っているから「なんでもいい」と言うわけではございません。

せっかくキシリトールガムを食べるなら、この2点を注意して選んで下さい。

キシリトール含有量50%以上

キシリトールは天然由来成分の為高価な為、キシリトール配合と書いてあってもキシリトールの含有量は商品によってまちまちです。

コンビニやスーパーに売られているキシリトールガムは30%〜70%程度のものが多いので、パッケージの裏側をよく読んでいただいて、50%以上のものを選んで下さい。

キシリトール以外の甘味料の有無

せっかくキシリトールを接種しているのに、キシリトール以外の糖類の入っているものを選んでしまっては意味がありません。

キシリトールの虫歯予防効果を最大限に発揮してもらうためには、シュガーレスの糖類0gのものを選んで下さい。

キシリトールガムを噛めば歯磨きをしなくていいの?

こちらもよく聞かれます。

キシリトールガムを噛めば歯磨きをしなくてもいいと言うわけではございません。

あくまで、キシリトールガムは歯磨きの補助的な役割の為、食後は歯磨きを行いお口の中を清潔な状態にしてから噛むことをおすすめします。

キシリトールガムは正しい歯磨きが出来た上で噛むと虫歯予防効果が期待できます。

定期的な検診と正しい歯磨き、補助的な役割でキシリトールガムと考えて下さい。

まとめ

キシリトールは虫歯の原因となる「ミュータンス菌」が酸を生成せず、活動を弱めてくれます。

唾液の分泌を促進することによりお口の中を中和してくれたり、プラーク(歯垢)がつきにくく、剥がれやすくなります。

さらに、再石灰化も促してくれます。

1日3回毎食後歯磨きを行ってからキシリトールガムを噛んで、5分間唾液をためておくと効果的です。

また、短期間ではなく3ヶ月を目安に継続して下さい。

キシリトールガムの選び方は、キシリトール50%以上配合されたノンシュガーの糖類0gを選んで下さい。

キシリトールガムはあくまで、歯磨き・定期検診の補助的な役割なので、キシリトールガムを噛んでいるから歯磨きをしなくていいのではなく、しっかりと歯磨きを行った後にキシリトールガムを噛むようにして下さい。