学校歯科健診の結果の見方は?どうすればいいの?どんな意味があるの?|幸田町の歯医者|わたなべ歯科

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学校歯科健診の結果の見方は?どうすればいいの?どんな意味があるの?

額田郡幸田町で36年間地域に根づいた医療を行っている「わたなべ歯科」の藤田です。

お子さんが学校で歯科健診が行われて検査結果の用紙を持って帰ってきている頃ではないでしょうか?

ご覧になりましたでしょうか?

学校歯科健診は学校によって前後しますが、6月末までに行われる事がおおです。

学校歯科健診の結果書いてあるけど

  • どうやって見ればいいの?
  • なにが書いてあるの?
  • もらったけどどうすればいいの?
  • 歯医者さんにいかないといけないの?

などわからないことが多いと思います。

それでは今回は学校歯科検診の紙の見方やこのあとどうすればいいかご説明していこうと思います。

学校歯科健診の紙の見方

学校や地域によって様式が様々なので、画像はイメージではありますが、歯科専門記号が記入されていおり、意味がわからないですよね?

それでは、詳しく解説していきます。

学校歯科検診で記入されている歯科専門記号リスト

歯科専門記号

  • 「/」・・・・健康な歯
  • 「C」・・・・未治療のむし歯
  • 「CO」・・・明らかなむし歯ではないが、むし歯になる恐れのある歯
  • 「◯」・・・・治療済みのむし歯
  • 「△」・・・・なんらかの理由によりなくなってしまった大人の歯(永久歯)
  • 「未記入」・・・まだ生えていない大人の歯や大人の歯に変わったこどもの歯
  • 「G」・・・・歯肉炎
  • 「GO」・・・軽い歯肉炎

歯並びや噛み合わせ顎関節についての記載もあると思います。

学校歯科健診の紙をもらってきたらどうすればいいの?

学校歯科検診の用紙に

  • むし歯
  • 歯肉炎
  • 歯並び噛み合わせ
などに異常が見られるなどの症状がありましたら、すぐにお近くの歯医者さんまでご来院下さい。

むし歯に関する事

「C」や「CO」などむし歯の進行状態によって記載されています。

こちらの記載がある場合はなるべく早くお近くの歯科医院を受診されることをおすすめします。

むし歯は早期発見の場合削ったり、詰め物をしなくても良い場合もあります。

小さなお子さんに銀色の詰め物などはできるだけしたくないので、すぐにでもお近くの歯医者さんにご相談下さい。

歯肉に関する事

「G」や「GO」など歯肉炎の進行状態によって記載されています。

こちらの記載がある場合は、歯肉炎の恐れがあるのでなるべく早くお近くの歯科医院を受診されることをおすすめ致します。

日頃の歯磨き指導なども行うので、お子様の歯磨きがちゃんとできているのか?どうやったらきれいに磨けるか?なども指導しています。

歯科医院ではお口の中のクリーニングや歯石取りだけでなく、日々の歯磨き指導などを行っています。

歯磨きがちゃんとできていないと、むし歯のリスクも高まるため定期的な検診に通うことをおすすめします。

歯列・咬合・顎の関節状態に関する事

歯並びや噛み合わせや顎関節に関する事が記載されています。

矯正治療やお口のトレーニングによって改善されたり、日々の生活習慣や食べ物の物性などによって異常が出ている場合もありますので、患者様それぞれに合った治療法がございますので、お近くの歯科医院を受診されることをおすすめ致します。

わたなべ歯科では、小児歯科に精通した先生が診察していますので、お気軽にご相談下さい。

むし歯や歯肉炎は風邪などと違い、時間が経ったり寝たら治るなどの事はないのでお早めの受診をおすすめします。

また、矯正歯科の先生も月1回来てもらっているので矯正相談も行えます。

学校歯科健診で異常なしと出た場合

学校歯科健診で「異常なし」と出たらむし歯や異常がないと安心してはいけません。

学校歯科健診では「異常なし」=歯医者さんに行かなくていいよ。

「むし歯は絶対にないよ」と保証するものでもありません。

逆に学校歯科健診で「むし歯あり」とあっても実際に歯医者さんに行ったらむし歯はなかったと言う経験がある方もいるかも知れません。

これは学校歯科健診の先生が間違っていたわけでなく、学校歯科健診と歯医者で行う健診の目的と環境が違うからです。

学校歯科健診の目的

学校歯科健診の考え方として

  • 子供の成長の状況を把握すること
  • 潜在する疾病を早期発見して適切な処置を講ずること
  • 生涯の健康のための教育効果を高める事が目的であり、健康であるかどうかふるい分けることを目標としたスクリーニングであり、医学的な立場からの確定診断を行うものではない

ということが行われています。

なので学校歯科健診ではスクリーニング検査により異常のある・なしをおおまかに振り分けているだけなのです。

学校歯科健診では目で見てわかる範囲の異常を確認して、歯医者さんへの受診を勧めたり、歯やお口の健康維持のための課題を明らかにするために行っています。

さらに、学校歯科健診では設備や時間の問題があります。

  • 限られた時間で大人数を診る
  • 照明が歯科医院に比べると暗い
  • 検査を行う器具が充実していない
  • レントゲンによる検査ができない

などの問題点があるため、学校歯科健診では歯医者さんで行うほどの精度はありません。

歯科医院での検診の目的

歯科医院での検診の目的は、お口の中の状態を把握し、予防や治療の方針を決めるために行います。

学校歯科健診と違って

  • 一人の患者様を検査するためだけの十分な時間が取れる
  • 明るい照明のもとお口の中を隅々まで診ることができる
  • 検査に使う器具が揃っている
  • レントゲンによって精密な検査ができる

など歯科医院は歯科の治療を行うための専門機関ですので、検査のための設備や器具が揃っており、レントゲン写真などによって精密な検査を行う事ができます。

学校歯科健診で異常なしと出た場合でも、一度近くの歯科医院に行ってしっかりと検診することをおすすめ致します