額田郡幸田町で36年間地域に根づいた医療を行っている「わたなべ歯科」の藤田です。
巷の噂で
- 口移しで子どもに食事を与えると虫歯はうつる
- スプーンを使うと子どもに虫歯はうつる
- キスをすると子どもに虫歯がうつる
など聞いたことありませんか?
これって都市伝説?嘘?本当?
歯科医師が正確な情報をご説明します。
虫歯がうつるは本当です!
虫歯は虫歯菌から作られます。
お口の中に虫歯菌のいない人は、虫歯はできないのです。
その虫歯菌は、
- 口移し
- スプーンの使いまわし
- キス
などの唾液から入り感染してしまいます。
なので、「子どもに虫歯がうつる」は本当なのです。
虫歯をつくるミュータンス菌
ミュータンス菌は唾液から感染してしいます。
幼い頃、親御さんからの口移しで食べ物を食べたり、
同じスプーンやお箸などを使用したことにより感染してしまいます。
厄介なことが、一度お口の中にミュータンス菌が入ってしまうと完全に取り除くことができなくなってしまいます。
虫歯を進行させるラクトバチルス菌
ラクトバチルス菌は、私達が普段口にするものに含まれています。
炭水化物や砂糖などにも含まれ、
特に多く含まれていることで有名なのは「乳酸菌飲料」です。
今では、タブレットなどで販売されるほど人にとっては必要なラクトバチラス菌ですが、
この菌がミュータンス菌が作り出した溶けた歯を虫歯へと進化させてしまうのです。
ミュータンス菌を減らす方法
ミュータンス菌を減らす方法は様々あります。
フッ素
「フッ化第一スズ」という種類のフッ素が配合されているホームジェルや歯磨き粉を使用する
キシリトール
キシリトールが50%以上配合されているガムやタブレットを食べる
歯科医院でのクリーニング
定期的な歯科医院でのクリーニングにより、ご自身の歯磨きでは落とせない菌なども落とすことができます。
普段のケアプラス定期的に歯科医院でのケアにより減らすことができます。
ラクトバチラス菌を減らす方法
ラクトバチラス菌を減らす方法はいくつかあります
糖分の多いものを控える
健康上、糖分は身体に必要な栄養素ではありますが、食事以外のときにだらだらとお菓子を食べていたり、長時間口の中に入れていると口腔内が参加してしまいます。
全く取るなとは言いませんが、長時間糖分が口の中にある事を控えることをおすすめします。
1日1回はしっかりと歯磨きする
本当は、食事やおやつを食べたあとに必ず歯磨きをしてほしいのですが、
生活環境など必ず歯磨きをすることが難しい方もいると思います。
なので、毎日寝る前の歯磨きだけはしっかりとして頂き、
口腔内がきれいな時間を作ってあげることがおすすめです。
菌の住処をなくす
ラクトバチラス菌は、デコボコした所や隙間、穴などに付着して増殖していきます。
虫歯などに穴や治療した詰め物や被せ物を好んで住み着いてしまいます。
定期的に歯科医院に通って虫歯がないか?詰め物や被せ物が悪くなっていないか?なども確認してもらいましょう。
歯科医院は虫歯になって痛くなってから行くのではなく、虫歯にならないために行くことをおすすめします!
生まれつき歯が弱い人もいる
「どんなに普段から気をつけていたり、丁寧に歯を磨いていても虫歯ができてしまう」
と言う嘆きを患者さんからよく耳にすることがあります。
残念ながら、生まれつき歯が弱くて仕方がないと言う方もいらっしゃいます。
まとめ
- 赤ちゃんには虫歯がなく、親御さんの唾液を介してうつる
- 一度入ってしまった虫歯菌は完全に除去はできない
- 生まれつき歯が弱い人もいる
歯医者さんには虫歯が痛くなったら行くのではなく、虫歯を未然に防いだり、自身ではきれいにできない箇所の汚れなども取ることができるため、定期的なメンテンスは大切です。
虫歯が痛くなったら行くと言う方もいますが、
トータルすると、時間やお金も定期的にメンテナンスに通ったほうが安く短い時間で終わります。